新型肺炎との戦いに日本人が温かな支援 中国外交部の華春瑩報道官は

中日フォーカス | 2020-02-05 12:58|来源:人民中国インターネット版

外交部(日本の外務省に相当)スポークスマン弁公室は今月4日、インターネットによる定例記者会見を開いた。そこで、記者から以下の質問があった。「世界の人々が中国の新型コロナウイルスの感染状況を気にかけている。中でも、期せずして多くの日本のネットユーザーから駐日本中国大使館のソーシャルメディア(SNS)のコメント欄に、『武漢ファイト、頑張れ中国』との書き込みがあった。これについて、どう考えるか」

華春瑩報道官は以下のように答えた。私も関連する報道を見て非常に感動している。今回の新型肺炎の発生以来、中国に対して日本の政府や社会の各層から多くの同情と理解、支持が寄せられている。

感染が拡大して以来、日本政府は中国の感染拡大防止への全面的な協力を申し出ている。日本政府と日本の多くの地方や企業は、中国側にマスクやゴーグル、防護服などの防疫物資を積極的に贈ってくれている。武漢に贈られた物資のパッケージには「山川異域、風月同天」(山河は違うが天空の月と風は同じ=国は異なるが仲間同士という意味)、「豈曰無衣、与子同裳」(あなたと私は同じ仲間だ)と書かれていた。さらにネットで見た写真で、日本のドラッグストアでは、「中国頑張れ」「武漢頑張れ」という励ましのスローガンを掲げているところもあった。また東京のスカイツリーは、武漢の感染拡大防止への願いと励ましを込めて、とくに赤と青を点灯してくれた。他国で見られる極端に差別的な発言については、日本の厚生労働省の職員が記者会見で言っていた「悪いのはウイルスで決して人間ではない」という言葉を紹介する。さらに日本の学校では、保護者が子どもたちに悪意を持って武漢について話さないよう、各家庭向けに手紙を渡したところもあると聞いている。

中国の多くのネットユーザーは私と同じように、日本の人々のこうした温かい心遣いと行動に気付いていると思う。現在、感染拡大を食い止める戦いは試練の時を迎えている。われわれは、他の国々の人々も中国に同情と理解、支持を示してくれていることに心から感謝し、これをしっかり胸に刻む。

ウイルスは非情だが人には情けがある。感染は一時的なもので、友情は末永く続くものだ。われわれは引き続いて国際社会と共に、全力で感染拡大防止と撲滅の戦いに取り組み、打ち勝つ。そして、早く正常な仕事と生活の秩序を取り戻し、各国の人々との友好交流を引き続き広げていきたい。